すすめ!ハイレゾ横丁 〜ハイレゾくんと学ぶハイレゾ講座〜 第9回「ソニーのワイヤレスポータブルスピーカー『h.ear go 2』」

最近話題のハイレゾ。これはハイレゾ愛にあふれた若者+おじさんの物語である。

 

 

登場人物

ハイレゾくん 音楽が大好き。ハイレゾにも興味を持つ好奇心旺盛な青年。

オーディオおじさん 隠居生活をしているオーディオ好き。

ハイレゾ子 隠れオーディオ女子。趣味は三度の飯。ハイレゾくんの恋人。

レゾ郎 忍者のくせにハイレゾが好き。ハイレゾくんの遠い親戚。

 

 

第9回 ソニーのワイヤレスポータブルスピーカー「h.ear go 2」 (前回はこちら

 

オーディオおじさん おや、どうした? 二人とも珍しく浮かぬ顔じゃな。

ハイレゾくん 実は、陽気がいいので公園でハイレゾを聴いていたんです……。

ハイレゾ子 そうしたら知らないおじさんに「ヘッドフォンで聴くのもいいけど、本当はスピーカーを使って聴いてほしいね」と言われたの。

オーディオおじさん そういうウンチクを言うのはワシと同じオーディオ好きじゃな(笑)

ハイレゾくん ハイレゾをスピーカーで聴きたいのは山々です。でも家の環境を考えるとスピーカーでガンガン聴くことは無理ですよ。

ハイレゾ子 はぁ~、ハイレゾを思い切り鳴らせる屋敷が欲しい(ため息)。

オーディオおじさん 屋敷は無理じゃが、ソニーから新しく発売になるワイヤレスポータブルスピーカー「h.ear go 2」(SRS-HG10)を使えば夢はかなうぞ。

 

 

ハイレゾくん 人気だった「h.ear go」の新モデルですね。

オーディオおじさん そうじゃ。さっそく二人にも見せてあげよう。

ハイレゾ子 わぁー、ちっちゃい。

オーディオおじさん 小さいけれどズッシリと重いぞ。スイッチを入れてみよう。(スピーカーから女性の声)

 

“バッテリー、100パーセント”

 

ハイレゾくん 声でバッテリーの容量を告げてくれるんですね。カッコいい!

オーディオおじさん カッコいいだけじゃない。この声を聞いただけで、わしゃ「いい音だ」と感じたぞ。小さなスピーカーだけれどコクのある音じゃ。スピーカーはウォークマンやスマホとBluetoothで接続できるから設定をしよう。(またスピーカーから声)

 

“Bluetooth、ベアリング・モード”

 

ハイレゾくん 確かにコクのある声です(笑)。これでウォークマンから「h.ear go 2」を選択すればいいんですね。繋がりました。

オーディオおじさん では再生してみたまえ。

ハイレゾくん 最近ハイレゾ音源が出た、BOØWYの「MARIONETTE」(アルバム『PSYCHOPATH』収録)を聴いてみます。

 

PSYCHOPATH/BOφWY

BOØWY「MARIONETTE」

試聴・購入[FLAC]

 

ハイレゾくん ボディのサイズから予想したよりも深みのある音ですね。中域から低域が充実しているから厚みがある。ベースも重低音のような響きです。

オーディオおじさん ワシもこの小さなボディで、一般的なステレオで聴くような音場を完成させているところに驚いた。音場のサイズこそスピーカーに見合ったものだが、放射状に広がってくるわけだから、本格的なステレオ・システムに劣らないリスニングができる。

ハイレゾ子 普通のステレオだとボリュームを上げなければキチンと音場が定まらないじゃないですか。かといって家族や隣りの部屋の人のことを考えると上げるわけにもいかず、結局ヘッドフォンで聴いていました。「h.ear go 2」は”デスクトップな音量”でもキチンとハイレゾが聴けます。確かに私たちにぴったりですね!

オーディオおじさん キミら若者だけじゃないぞ、ワシらの世代にもピッタリじゃ。なにせマンション住まいで自分のオーディオも持てず、悶々としているお父さんは多いからな(笑)

ハイレゾくん 机の上に置いたりベッドの横に置いたり、持ち運びができるところも便利です。

オーディオおじさん ワシはパソコンでハイレゾを聴くのに使っておるぞ。Bluetoothで接続すればこのとおり。クラシックを聴いてみようか。東京フィルハーモニー交響楽団がドヴォルザークの「新世界より」をセッション録音(※ライブ録音ではなく、音源のためにホールを貸し切って録音)した作品が最近出ている。

 

[BEYOND THE STANDARD] ドヴォルザーク: 交響曲第9番「新世界より」 / 伊福部昭: シンフォニア・タプカーラ, ゴジラ (96kHz/24bit)/アンドレア・バッティストーニ指揮 / 東京フィルハーモニー交響楽団

アンドレア・バッティストーニ指揮 / 東京フィルハーモニー交響楽団
ドヴォルザーク: 交響曲第9番「新世界より」 / 伊福部昭: シンフォニア・タプカーラ, ゴジラ

試聴・購入[FLAC]

 

ハイレゾくん 交響曲でもオーケストラの厚い響きがキチンと再生されています。

オーディオおじさん 手頃な音量どんなジャンル、どんな編成の音楽もきちんとした音場で聴ける。置き場所も自由だから、使い勝手はいいぞ。

ハイレゾ子 Bluetoothのデバイスは複数設定できるのね。私のiPhoneでも聴いてみよう。私はパーティーで使いたいから、音量は上げさせてもらいます。えい!(ボタンを押す)

ハイレゾくん うわあ、今度は大型スピーカーのようにズンズンと鳴り響きます。

オーディオおじさん これも充実の鳴り方じゃな。「h.ear go 2」は大きな音量でも綺麗に鳴るように設計してあるようじゃ。

ハイレゾ子 他にも優れた機能がいろいろあるようですね。

オーディオおじさん 「h.ear go 2」には「EXTRA BASS」という重低音を補充するモード、ハイレゾ音源をハイレゾ相当の音質で再生する「LDAC」、CD音源や圧縮音源をハイレゾ相当の音質に変換する「DSEE HX」などもついている。

ハイレゾ子 いいですねえ。「h.ear go 2」でハイレゾの聴き方が変わるのはもちろんだけど、音楽生活自体も変わりそう。

オーディオおじさん あと2台の「h.ear go 2」を使って、それぞれを左右のスピーカーとして鳴らす機能もある。さらに広がりのある音で聴けるぞ。

ハイレゾくん ということは僕とハイレゾ子が買えば2台でできるね。

ハイレゾ子 それがいい。さっそく試してみましょう!

オーディオおじさん (二人とも笑顔が戻ったようじゃな)

(次回に続く!)

 


 

今回ハイレゾくんが体験したハイレゾ対応機器

ワイヤレスポータブルスピーカー
SRS-HG10 (h.ear go 2)

 

 

商品概要

発売日: 2018年5月12日予定

型名: ワイヤレスポータブルスピーカー SRS-HG10

市場想定価格: 25,000円前後

カラー: グレイッシュブラック/ホライズングリーン/トワイライトレッド/ムーンリットブルー/ペールゴールド
※本記事内で紹介している写真は、「ムーンリットブルー」のもの。

主な仕様
ピーカーユニット:フルレンジ(約35mm)
エンクロージャー方式:位相反転型(パッシブラジエーター×2)
アンプ:S-Master HX
充電:マイクロUSB
電池持続時間:約12時間
充電時間:約5時間
対応コーデック:SBC/AAC/LDAC
質量:約700g

 

主な特徴 

スピーカーユニットを新たに設計

①センターキャップをダイレクトにボイスコイルボビンに接着
②ボイスコイルの直径を拡大

⇒音の量感、厚みがアップ。さらに、中高域がクリアに。

 

電気回路や筐体の仕様を改良

①電気回路のコンデンサーは「NW-ZX2」などウォークマン高級機と同等のものを新たに使用。
⇒よりクリアで広がりのある音に。

②底面の樹脂板を、内部の金属シャーシとビスでダイレクトに結合。さらにビスの中心を、ゴム足の中心とずらして不要な共鳴を防ぐ。
⇒よりクリアな音に。

 

定額音楽配信サービスも高音質に

Spotify、Google Play Music、AWAなどの各種音楽配信サービスやインターネットラジオがWi-Fi経由でもっと高音質に。
⇒Bluetoothに比べて高音質かつスマホなどプレーヤーの電池消耗を抑えられます。

 

ボイスコントロール機器対応で新しい音楽体感を

Google アシスタント対応スマートスピーカーとつないでボイス指示&再生が可能です。

 

圧縮音源やYouTubeも、高音質で楽しめる技術を搭載

DSEE HX: 音楽ファイルの高音域を補完するとともにサンプリング周波数とビットレートを本来の数値より高めることでMP3などの高圧縮音源もCD以上の高音質になり、さらにクリアな躍動感あるサウンドを楽しめます。
s-master hx: ソニー独自のフルデジタルアンプをハイレゾに対応させた「S-Master HX」を搭載。
EXTRA BASS: 複数の低域を強化する「Extra Bass」ボタンを搭載。迫力の重低音も楽しめます。
ClearAudio+: ソニー独自のさまざまなデジタル信号処理技術を組み合わせることで、ソニーお勧めの音を簡単に楽しめます。

 

商品紹介動画

 

 


 

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牧野 良幸 プロフィール

1958年 愛知県岡崎市生まれ。
1980関西大学社会学部卒業。
大学卒業後、81年に上京。銅版画、石版画の制作と平行して、イラストレーション、レコード・ジャケット、絵本の仕事をおこなっている。
近年は音楽エッセイを雑誌に連載するようになり、今までの音楽遍歴を綴った「僕の音盤青春記1971-1976」「同1977-1981」「オーディオ小僧の食いのこし」などを出版している。
2015年5月には「僕のビートルズ音盤青春記 Part1 1962-1975」を上梓。

マッキーjp:牧野良幸公式サイト

 

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